1colがベストの選択ではない!今の自分に合った勝ち色選びが大切

勝ち色指導員の小林泰子さんより、すごく興味深い事例が届きましたので、今日はその事例をシェアしたいと思います!

すでに娘さんが水泳をされていて、すでに勝ち色ゴーグルを使用されています。そして、今回はその娘さんではなく、部活で和太鼓部に所属して、日々和太鼓の演奏に励んでいる高校3年の息子さんの事例です。

 

内容の前に…息子について


小林さんの息子さんですが、実は出生時の後遺症で 身体に軽く障害があるそうです。

病院にも定期的に通ってはいるそうですが、身体のどこかに力を入れようとすると余分に力が入ってしまい 、身体全体が力んでしまうという特性があるとこのこと。

その為、とても疲れやすいそうで、全国大会を前にした毎日のハードな練習によって、練習時間以外の時間も力を抜く事がしにくい状態の時(筋肉の緊張状態が続いている状態)も多くあるそうです。

そんな息子さんのためにもっと目線を変えてサポート出来ることがあるのではと考えて、勝ち色に着目してみたそうです。

1colなのに、効果の実感なし


昨年9月に娘さんたちと一緒に勝ち色チェックを体験を1度されているようです。その後の活用法としては、1colを使う事で楽に叩けるように、また技術向上の為にとバチを持って腕を振っていても 色を目に入れやすいようにと考えた結果、リストバンドを使って、1col・6col・10colなどを練習の時期や内容で変えるように指導されていたようです。ところが、ほぼほぼ1colで練習などをやっていた様です。すると、今ひとつ 本人に効果の実感が無く、感度があまり良くないからかなという程度にしか思っていませんでした。

そこで、色の感覚?反応?が娘さんに比べると少し分かりにくい息子さんを見ているうちに、ひょっとしたら合う色ではないかもと思い 改めて息子の合う色チェックしてみたそうです。

<結果>
2018年9月 → 2019年6月

① 桃 →   白

② 灰 →   青

③ 白 →   灰

④ 水 →   茶

⑤ 緑 →   黒

⑥ 黒 →   紫

⑦ 黄 →   桃

⑧ 赤 →   紺

⑨ 紫 →   水

⑩ 橙 →   緑

⑪ 青 →   赤

⑫ 紺 →   橙

⑬ 茶 →   黄

となりました。思っていた以上に変化しており、こんなにも違うのかと息子も私もびっくり!!

もしかして、1colじゃないほうが、、、


娘たちの「1colが必ずしも合う色とは限らない」で結果が出た事に習って 「ひょっとすると息子にも当てはまるかも…」と思い、息子にも上位1~7colを見ながら実際に撥を振ってみてもらいました。

1col(白)=「いつもと同じ」

5col(黒)=「あ~ コレ楽!! 腕が軽く振れる!!!」

と 他の色とは明らかに違う反応でした。自身で違いを感じた様です。娘達には 技術向上の為にも負荷のかかる色も使いながら練習の必要性を話していますが、息子の場合は身体にかかっている負荷を取り除いてあげたいので 現在は合う色(5col=黒)のリストバンドのみを付けての練習をしています。

黒をじっと見つめ続ける訳では無いので、黒のみで様子を見ることにしました。

打面が1colの白なので、リストバンドを頑張ってチラ見しなくてはいけないのですが 頑張って練習に取り入れてきました。

 

最高の演奏で


 

出場が決まっていた7月30日~8月1日に佐賀県で行われる「全国高等学校総合文化祭・さが総文」で最優秀賞を目標に、メンバー一丸となって頑張っている中で、悔いのないパフォーマンスが出来るよう、勝ち色も含めた内容でしっかりサポートしてきたそうです。

そして、その「全国高等学校総合文化祭・さが総文」に出場してきました。

結果は…

『優良賞=第3位』入賞でした!

仲間との“絆”を魅せてくれた、感動の演奏でした。本当に最高の演奏でした!!

 

勝ち色で自分と向き合い、生まれた仲間との絆


息子は、練習で色を取り入れた事により、以前よりは身体が動かしやすくなった様で、みんなの様には上手く叩けないけど、仲間の支え・仲間との絆でここまでやって来ることが出来たと思います。

そんな仲間達の足を引っ張ら無いように…と練習を頑張ってきた息子。色を味方につけて、自分の身体とも向き合う時間も増えました。そんな風に頑張ってきた息子の演奏する姿にも、いろいろな思いが込み上げて 涙が止まりませんでした。

高校生活最後の夏の大会は、無事に終わりました。が、和太鼓部3年生としては 11月まで演奏活動が残っています。もうしばらく、色の助けを借りながら 和太鼓を頑張る息子を支えていきたいと思います。

 

いつの日か1colを使いこなせる日が


 

素晴らしいですよね^^

何よりも大切なのは、今の自分に合った勝ち色を使って最高のパフォーマンスができたこと。そして、大切な仲間と一生記憶に残るであろう演奏と最高の時間を過ごせたことだと思います。

1colは、文字通り最高のパフォーマンスを発揮するためには使いたい色ではあります。ですが、その1colをうまく使いこなせないこともあります。それは、1colによって動きやすくなった自分自身の身体をうまくコントロールできないからなんです。

まさしく、小林さんの息子さんも1colの白色だと身体は動きやすいかもしれないけど、疲れやすかったり、力んでしまったりと演奏の際に自分の腕の動きをコントロールができない感じだったんですね。それが5colの黒に変えた途端、楽に軽く撥を振れるようになったのは、この5colが今の彼にとって、動かしやすく、なおかつコントロールしやすいベストではない、ベターな勝ち色だったんですね。

まだまだ、11月まで演奏活動が残っているようなので、このまま自分と向き合いながら、徐々に自分身体をうまく操れるようになって、1colで最高の演奏ができるようになれたら、もっと今よりも楽しんで演奏できそうですね。そして、彼のその後の活動に大いに役に立つキッカケになれたらいいなって思います。

勝ち色は、自分の本当の力を発揮させる色です。が、可能性は色が決めるものではなくて、勝ち色を用いる人によって、その可能性は無限大だと思います。今の自分のとって何色がベストなのか。それは、ただの診断で出た順位ではなく、実際に自分と向き合って、よりベターなものを見つける中で導き出されるものが、その時のベストであり、その時の勝ち色になります。

三輪車に乗っていた子供が、急にバイクには乗れませんよね。補助輪付きの自転車やストライダーのようなキック型の二輪車に慣れて、そこから補助輪なしの自転車に乗れるようになって、その先にバイクに乗るというのがあるように、その時々の自分の能力に合わせた勝ち色選びができることがとても大切です。

 

まだまだやれるし、変われる^^
本当のあなたはもっとすごい!

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